はなはみな
いのちのかてと
なりにけり
アキ子
俳人森澄雄さんの奥さんの句 63歳で急逝
森さん用の 薬包紙の裏に書いてあった句。
父が死んで、五ヶ月になろうとしている。皆が心配だった母が、このところ見る見る元気になってきた。
これには、死んだ父も当てが外れたと思ってはいまいか。
花に水をやり、せっせと花屋に行って、新しい種や、球根を買ってきている。
本を読み、野球(ジャイアンツ)に一喜一憂、株がドンドン下がると
嘆いている。
死にかけの父が 極楽とはどんな所だろうか、と意地悪な質問をしたところ
極楽とは、極めて楽しい所と答えたそうである。
マイマザーイズ マイマザー
我が母は我がママだ。
昔の人の 強さ、質素な暮らしの中に豊かな潤いを感じている。