茨木市広報課に成り代わりまして茨木の街をご紹介します
大阪府の北部、攝津の国の茨木市は片桐勝元で少し有名な城下町です。
明治時代には大阪府三島郡(現在の茨木・高槻・吹田・攝津・島本)の郡代があったところで、三島郡の中心でした。
有名な茨木中学(現在の茨木高校)がありまして、卒業生の中にはノーベル賞作家の川端康成さんや大宅壮一さん、また作家の二反長半さんなど、沢山の偉い人がいます。
JRの茨木駅、阪急京都線の茨木市駅より歩いて行ける距離にある川端康成記念館をはじめ、茨木に住んでおられた富士正晴さんの記念館などもあります。
落ち着いた文化都市といえそうです。
大阪といえば大阪弁とアツカマシイ大阪人というイメージがありますが、この落ち着いた街の人達は穏やかで静かな人が多いようです。
1970年に開かれた万国博覧会会場はお隣の吹田市との境ですが、実際は茨木市からの交通の便が良いほどで我が街の祭りでした。
今年はノーベル賞作家、川端康成生誕百年の記念の年にあたります。
3歳から17歳までの多感な少年期を過ごした茨木市では、川端康成文学館を中心に数々の記念行事が行われています。
そのトップを切って今年1月に開催された田主誠版版画展の作品が、このほど『川端少年の歩いた道』として出版されました。
素朴な風合の木版画で、いまにも川端少年が茨木の小さな路地裏からひょっこり出てきそうな、そんな気持ちになります。
『川端少年の歩いた道』のお問い合わせはTel & Fax 0726-27-0561田主さんまで。
本体\1524円です。
そんな茨木市の人達に愛される古本屋を目指してオランダ屋書店はけなげな努力をしています。
年中無休。
ウィ・アー・ネバー・クローズ・アンド・ギブアップ
(この文章は2001年に書かれました)
(当店より徒歩10分)
茨木市ゆかりの作家、川端康成は大阪市北区に生まれ、三島郡豊川村、現在の茨木市宿久庄で小中学校時代を過ごされました。
大宅壮一さんと同窓の茨木中学の出身です。
茨木市は昭和60年に氏の著書や遺品、原稿などの品約400点を展示する川端康成文学館を設立しました。
この文学館のある通りは川端通りと名付けられ、春は桜の花咲く並木道になります。
この道を少し北に歩くともう一人の茨木市ゆかりの作家、富士正晴氏を記念する富士正晴文学館があります。